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民主的な手続き

ひとつの敷地内に全11棟が建つ集合住宅の大規模修繕の施工業者が決まりました。事前調査から設計、見積もりと2年経過しました。


施工業者の選定は、公募、相見積もりによる絞り込み、ヒアリングを行い最終決定となりました。その全ての工程で、集合住宅管理組合の決議があります。


民主主義は手続き主義ともいえます。時間と手間はかかりますが、公平さ、より良い企業選定のために良い点も多くあります。


ただ、どうしても段階段階の決定する際、説明のしやすさ、ということの比重が大きくなるとも感じました。わかりやすく説明できることは大事ですが、そればかりに囚われると、新しい技術を避けがちになったり、価格ばかりで内容が伴わなかったりと、本来の目的や本質から逸れる可能性もありうるとも感じます。


調査、修繕設計、施工業者選考、決定の全ての段階に客観的立場から携わってきて、そして、これから施工管理が始まりますが、一連の流れを通じて感じたことは、民主的手続きと、適正に思い切ることのできる判断力や理解力や人間性やリーダーシップが必要だと。


とある200以上世帯が入った別のマンションでエントランスのエアコンひとつの交換の工事費の数十万円を下げることばかりに気を取られ、暑い夏が過ぎてしまったということを知人にきいたことがあります。


お金はとても大事です。でも、その数十万円を200世帯で割ったら一世帯の負担はいくらになるのか?こだわった結果過ぎさった時間も夏の快適さも貴重で大事です。そういう適正な判断力が案外働かなくなるのが民主主義の手続き主義とも言えるかもと思います。


今回の私が携わっている管理組合さんはそういうところのバランスの良い方々で感謝することが多いです。ありがとうございます。











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